資格取得を考え始めたきっかけ
動機となった背景については、私が副業を考え始めたきっかけと重複する部分もありますが、今回はなぜ資格取得を考え始めたのか?そのきっかけについて書きます。
副業を考え始めたきっかけについては、
を参照下さい。
- 雇用の不安定化が進み、将来に対する不安から
- 将来、独立してビジネスをするチャンスを作りたかった
- 自己研鑽のため
① 雇用の不安定化が進み、将来に対する不安から
日本経済はバブル崩壊以降、長期低迷期を迎え、雇用が不安定なこの時代、リストラや倒産のニュースを頻繁に目にするようになりました。日本自動車工業会の豊田章男会長(トヨタ自動車社長)は、都内で開いた記者会見において終身雇用について「雇用を続ける企業などへのインセンティブがもう少し出てこないと、なかなか終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」と述べ、大きな波紋を呼んでいます。トヨタ自動車は言わずもがな日本を代表する大企業であり、1950年の経営危機時に1600人のリストラを行って以来、半世紀以上もリストラを行わずに来ています。自動車業界では、主要自動車メーカー間の競争の激化、中国など新興国の自動車メーカーの台頭、さらにはGoogleなども含めた自動運転技術の主導権争いなどにより厳しさを増しており、そういった背景を受けての発言かと思います。優秀な人材は奪い合いになる一方で、社内に抱える余剰人員を整理解雇することはやむをえないのかもしれません。
後述のように自己研鑽に励み、整理解雇などの状況が発生してもその対象にならない必要とされる人材を目指すのも一つの方法であると思います。しかしながら、現在の勤め先が自分が定年を迎えるまで存在している保証はありません。雇用の不安定化が進んでいる現在、たとえ正社員といっても安泰ではなく、一つの企業に依存した生活は危険なのではないかと感じました。万一、失職しても自分の力で生活できるように資格取得を考えました。
② 将来、独立してビジネスをするチャンスを作りたかった
今やひとつの会社からの収入のみで生活することのほうが不安定と言われる時代となってきました。インターネットが発達し、一人でも十分に収入を得ていくサービスやシステムも整えられてきています。元々ウェブサイトの作成などに興味があり、また色々とアイデアがあったのでそれを実行に移すチャンスを作りたいと考えました。とはいえ、いきなり退職して個人事業主となったり、起業したりすることは大きなリスクを伴います。独身時代ならともかく、結婚して子供もいる現状でなかなか踏み切れないとお考えの方も多いのではないでしょうか。そのためのウォーミングアップ(スキルアップ)として資格を取得したいと考えるようになりました。
② 自己研鑽のため
結婚し子供が生まれ、自分の時間が非常に限られるようになりました。独身時代から資格取得や自己研鑽に励むべきだったのでしょうが、今からでも自己研鑽のために資格を取得することは重要であると考えました。とはいえ、世の中には非常に数多くの資格・検定が存在しており、特に民間の検定試験などには趣味の世界で、実務にはまるで役に立たない資格も存在します。折角資格を取得するのであれば、実務に活用できる資格が良いと思います。なんとなしに資格取得を目指すのではなく、目的と方向性をしっかりと定めてから取得を目指すことが重要であると思います。例えばフリーランスなどで独立開業を目指すのであれば、仕事を受注する際にアピールになる資格や、そもそも開業するために資格が必要となる場合もあります(行政書士や司法書士など)。
自分の時間が非常に限られると、勉強のための時間も非常に限られてしまいます。しかしながら時間がないからといって何もしないのはスキルアップにつながらないと考え、少しずつでも勉強をしようと考えました。
資格取得に向けて
独立開業を目指すのあれば、士業、特に無資格者の実施が禁止されている業務を行うことが許可される業務独占資格を目指すのが良いかと思いますが、その取得は容易ではありません。将来的には取得も検討したいと考えていますが、既に実務経験と興味があるIT関連の資格を中心に取得を目指すことにしました。その手始めとして、情報処理の促進に関する法律第29条第1項の規定に基づき経済産業大臣が実施する情報処理技術者試験の一区分となっている国家試験である「ITパスポート試験」を受験し、無事合格することができました。ITパスポート試験は、スキルレベル1(スキルレベルは1~4が設定されており、その最も低いレベルに該当)であり、現在はITエンジニアの登竜門として知られる「基本情報技術者試験(レベル2)」の受験に向けて勉強を始めたところです。
ITパスポート試験の概要については、
ITパスポート試験合格に向けた勉強方法については、
を、それぞれ参照下さい。