ITパスポート試験に独学で合格しました。その勉強法等について
2019年7月にITパスポート試験を受験し、無事に一回で合格することができました。
スクールなどに通ったり、通信教育を利用したりする事無く、独学で勉強しました。
ここでは、ITパスポート試験を受験する事を考えている方に向けて勉強方法や勉強時間、期間について整理して対策方法について纏めました。なお、ITパスポート試験の概要については、
を参照下さい。
勉強方法や勉強期間、総勉強時間
勉強期間・総勉強時間
勉強期間は2か月程度でしたが、途中、仕事が忙しくなり中断期間もありましたので中断期間を除けば1か月ちょっとになるかと思います。総勉強時間は50時間程度でした。
勉強方法
「ITパスポート試験(略称iパス(アイパス))合格に向けて」の繰り返しになりますが、まずは参考書を活用しました。ITパスポートの参考書は数多く出版されており、その年度に合わせたテキストが発売されています。出題範囲のシラバスは随時、更新されておりこのシラバスに対応し近年の出題傾向を掴んだ最新版を活用すると良いと思います。独学の場合は、参考書選びが重要であり、自分好みのデザインや勉強方法に合った参考書を選ぶことが重要かと思います。なお私は、「イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生のITパスポート教室」と「ITパスポート過去問題集」をKindle版で購入し、iPadにダウンロードして隙間時間に勉強を積み重ねました。
平成31/01年度イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生のITパスポート教室
著者:栢木 厚
出版社:技術評論社
出版日:2018年12月4日
価格:1,706円(税別)
ページ数:392ページ
かんたん合格 ITパスポート過去問題集 2019年度 春期
著者:間久保恭子
出版社:インプレス
出版日:2018年12月4日
価格:1,274円(税別)
ページ数:391ページ
隙間時間として最も有効に活用したのが、昼食休憩時間と帰宅後、子供を寝かしつけた後のそれぞれ1時間弱でした。昼食は持参した弁当中心でしたので、15分程度で済まし、残りを勉強時間に充てました。試験直前に纏めて詰め込むよりも少しずつでも継続して勉強する習慣を付けることは様々な資格の取得に向けて非常に重要であると思います。
ITパスポート試験は、他の情報処理技術者試験と異なり、随時受験できます。逆に言えばいつでも受験できることからズルズルと先延ばしにしてしまい、結果的に合格に結びつかない可能性もあります。そうならないためには隙間時間を上手く活用し、少しずつでもテキストを読み進め、過去問を解く習慣づけをすることだと思います。試験自体の難易度はそれほど高くないため、しっかりと勉強することさえできればほぼ合格できるのではないでしょうか。私は受験料を支払って不合格になるのは嫌でしたので、一発合格するために参考書を2回熟読しました。「ITパスポート過去問題集」は購入したものの、「ITパスポート試験過去問道場」を主に活用して過去問対策の方は行いました。スマホで隙間時間にポチポチと解き進めました。
ITパスポート試験過去問道場
サイトURL:https://www.itpassportsiken.com/ipkakomon.php
これまでに出題されたITパスポート試験過去問題(1900問)の中からランダムに出題するWebアプリである、「ITパスポート試験過去問道場」は、年度や分野を絞るだけでなく多彩なオプションが用意されており、計算問題のみをピックアップして表示することも可能になっています。
また過去問を解き進めると、自分の理解が不十分な箇所が洗い出されてきます。私の場合はアルファベット3文字の略称の違いや経理用語などが該当しました。逆にテクノロジ系の問題は比較的高い正答率を得ることができました。これらの弱点箇所については参考書に栞を挟むなどして重点的に繰り返し読むと良いでしょう。またどうしても英語の略称を覚えることが苦手であれば、英単語のようにメモカードを作成して、隙間時間に繰り返し暗記すれば良いかもしれません。逆を言えば、十分に理解しているところを何回も繰り返し読む必要はないと思います(過去問についても同様に、苦手な分野を中心的に行った方が効率的です)。
過去問対策と受験前の総仕上げとしては、実際の試験で採用されているCBT(Computer Based Testing)方式を体験するCBT疑似体験ソフトウェアが【ITパスポート試験】情報処理推進機構 – IPAのウェブサイトに公開されており、こちらを過去3年分程度実施していずれも合格基準を満たしていることを確認することで、自信を深めました。
CBT疑似体験ソフトウェア(【ITパスポート試験】情報処理推進機構 – IPAのウェブサイトへ)
以下にCBT擬似体験ソフトウェアを用いた(模擬)試験の結果を示します。ほぼすべての試験で100問中80問程度は正解でき、ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系いずれにおいても満遍なく点数を得ることができていることが確認されたので、受験を申込みました。
なお、2019年4月の試験から「第4次産業革命に対応したITパスポート試験の改訂(iパス4.0)」として出題範囲、シラバスなどの見直し及び新技術に対応した出題の強化が実施されました。これらはそれ以前の過去問にはないもので、特にAI、ビックデータ、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)、アジャイルなどの手法に関連する項目・用語例が追加されています。参考書についてはVer. 4.0に対応したものを選ぶことが重要だと思います。
さて、実際の試験ですが試験時間120分のうち、90分程度で試験を終え途中退出しました。普通に解き進めれば時間が足りなくなることはないと思いますので、落ち着いて進めることが大切だと思います。私よりも早く退出した人も何人か居ました。CBT擬似体験ソフトウェアでも表示例があるように、試験終了後に直ちに採点が行われ、結果が表示されます。また試験結果はその後に登録メールアドレスに連絡があり、IPA(情報処理推進機構)のページから確認することができます。以下、確認画面から抜粋した点数を掲載します。2019年4月から出題範囲やシラバスの見直しが行われ、新技術に対応した出題の強化が実施されたことを反映してか、過去問の点数よりも若干落ちました。もしも過去問の試験結果が合格ラインぎりぎりの段階で受験を申し込んでいれば、不合格となっていた可能性も考えられ、今後、受験される方はVer. 4.0に対応した過去問があまりない状況で受験することになる不確実性を考慮して余裕を持った準備をされることをお勧めします。
終わりに
ITパスポート試験は、情報処理技術者試験の中で最も低いスキルレベル1の試験です。今後はスキルレベル2の基本情報技術者試験(FE)合格を目指して、勉強を進めたいと考えています。2019年秋の試験日に外すことができない出張が見事にバッティングしているため、2020年春の試験合格を目指してまた隙間時間を有効活用して勉強を進めたいと考えています。これからITパスポート試験を受験することを検討している方、勉強を進めている方の一助となれば幸いです。
なお、基本情報技術者試験(FE)の概要については、
http://www.healthy-life-food.jp/2019/05/21/%e5%9f%ba%e6%9c%ac%e6%83%85%e5%a0%b1%e6%8a%80%e8%a1%93%e8%80%85%e8%a9%a6%e9%a8%93%e3%81%a8%e3%81%af/
を参照下さい。