【副業】クラウドソーシングとは?

クラウドソーシングとは?

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クラウドソーシングとは?

 「クラウドソーシング」とは、”《crowd(大衆)とアウトソーシング(業務委託)からの造語》インターネット上で不特定多数の人材に対して業務内容と報酬を提示し、仕事を発注する手法。社外から効率よく人材を募ることができるほか、コンペ形式で発注先を決めることも可能。通常、発注者と受注者はネット上の専用サービスによって仲介される。(デジタル大辞泉より引用) ”ものであり、クラウドは「雲」を意味するCloudではなく、「大衆」を意味するCrowdです。アウトソーシングがある特定の業者に対して外注し業務を委託するのに対して、クラウドソーシングは不特定多数の外部の人々に向けて業務が発注される違いがあります。

 クライアントとなる発注者は、人材の採用に費用や労力をかけずに、その時々の業務量に応じて不足分をアウトソーシングすることができるため、人件費を抑えることが可能になります。また社内の人材で不足する専門分野やスキルを必要な時に確保できます。一方で受注者は自分が特化したスキル・知識や生活スタイルに合わせて、業務量を調節しながら気軽に働けるメリットがあります。そしてなによりも、業務の大半がインターネット上で完結し、作業場所も作業時間も問われないことから、在宅で業務が完結可能な点にあります。

 案件としては、文章作成(ライティング)や翻訳、イラスト、ウェブ制作、動画など多岐にわたり、スキルを必要としない単純作業から高度な専門技術が求められるアプリ制作まで単価も大きく異なっています。

 政府の働き方改革における一環として、クラウドソーシングを「働く場所も時間も自由な柔軟な働き方」として推進されており、厚生労働省の推計では、従事している人口は170万人(一部内職やシルバー人材センター会員も含む)に達し、そのうち「本業」は約130万人、「副業」は約40万人となっています。

なお、副業・兼業にまつわる状況ならびに副業のメリット・デメリットについては、以下を参照下さい。

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クラウドソーシングサービスサイト

 ここでは副業におすすめの代表的なクラウドソーシングサービスについて纏めました。

ランサーズ

 ランサーズは2008年に開設した日本初のクラウドソーシングサービスです。ベンチャーから大手企業まで350,000社以上の利用実績があり、日本最大級のクラウドソーシングサイトとなっています。ランサーズの利用者は、副業として行っている方からフリーランスとして活動している方まで幅広いです。また案件も膨大な数に及び、このクライアント数と案件数の多さがランサーズ最大の特徴といえるでしょう。

3種類の仕事の方式

 ランサーズでは、仕事の方式は、タスク方式、プロジェクト方式、コンペ方式の3種類があります。

  •  タスク方式
    タスク方式とは、1つの依頼に対し多人数のランサーが同時に作業を行う仕事方式であり、アンケートやレビュー記事作成、データ入力といった比較的簡単かつ単純な作業で、人手が必要とされる作業を募集するときによく使われます。作業内容は簡単である代わりに、報酬単価は安くなっています。
  •  プロジェクト方式
    プロジェクト方式では、クライアント(依頼主)がまず見積もり(提案)を募集し、その募集に対してしたランサー(フリーランス)が提案を行い、その提案の中でクライアントが気に入ったものを採用する方式です。提案では、見積もり内容に加えてランサーの過去の経験・実績・スキル・作品・メール対応などが評価され、合格者が決定後に正式にプロジェクトが開始されます。プロジェクト形式はタスク形式よりも単価が高額になるケースが多い一方で、求められる仕事のレベルも上がります。
  •  コンペ形式
    コンペ(コンペティション:competition)のように、依頼に対して直接仕事を募集する仕事方式です。

報酬が確実に支払われる仮払い方式

 仕事の開始前に、あらかじめランサーズが依頼主から報酬を預かり保管することで、納品したのに報酬が支払われないという事態を回避する方式となっています。

24時間365日体制のサポート

 トラブルや困りごとの際は、ランサーズのサポート窓口が24時間365日対応してくれます。

「認定ランサー」

 ランサーズに登録しているプロの中から、ランサーズが定める基準をすべて満たしたランサーを指します。。認定ランサーになると、仕事が集まりやすいため、収入向上や単価アップが期待されます。2019年8月現在、下記5つの認定基準を満たす必要があります。

  1.  応答が速い: 返信率は、過去1年間に【相手に返信したメッセージ】のうち、【24時間以内に返信したメッセージ】の割合を指し、返信率が、80%以上であること
  2.  高い対応力と責任感: 仕事完了率が、90%以上であること ※プロジェクト形式とタスク形式が対象で、コンペ形式の依頼は対象外
  3.  報酬額が高い: 過去1年間の報酬額が、カテゴリの中で上位20%以内であること
  4.  評価が高い: 過去1年間の平均評価が4.8以上であること
  5.  認証済で安心: 重要なプロフィールの入力・認証が全て済んでいること

認定ランサーの詳細については、以下を参照下さい。

認定ランサー(ランサーズのサイトへ)

システム利用料・振込手数料について

 ランサーズでは登録は無料でできますが、発注者と受注者を結ぶためのシステム手数料がかかります。システム手数料は報酬額によって変わってきます。

・システム利用料

20万円以上:報酬額の5%
10万円以上20万円以下:報酬額の10%
10万円以下:報酬額の20%

例えば、契約金額(税込み)が25万円の場合には、
10万円以下の部分:20,000円(報酬額の20%)
10万円以上20万円以下の部分:10,000円(報酬額の10%)
20万円以上の部分:2,500円(報酬額の5%)

の合計32,500円となり、25万円全体に対して報酬額の5%とはならず、各部分に対して決まった割合が控除される仕組みになっています。

また、報酬が確定したあと個人口座に振り込む際にさらに振込手数料がかかります。

・報酬の振込手数料

楽天銀行: 税込み100円
他行: 税込み500円

振込手数料を考えると、楽天銀行一択ですね。また、確定申告をすることになった場合にも一つ副業専用の銀行口座を開設しておくと便利です。

クラウドソーシングなら日本最大級の「ランサーズ」


クラウドワークス

登録者数国内最大のクラウドソーシングサービス

 ランサーズとともに、非常に有名なYahoo!とも提携している会員登録数が290万人超の日本最大級のクラウドソーシングサービスです。
 データ入力、アンケート、ライティング、英語の翻訳、イラストの作成からシステム開発などカテゴリは246種類(案件数は250万件以上)に及び、資格やスキルがなくてもできる仕事も数多く抱えています。また、基準をクリアしている人だけが認定される「Pro Crowd Worker」という認定ワーカーシステムが利用されている点が大きな特徴となっています。

プロクラウドワーカー制度

 プロクラウドワーカーは、全クラウドワーカーの中から定められた基準を満たした人だけを選抜した、仕事能力の高いプロフェッショナル集団です。プロクラウドワーカーになると、仕事が集まりやすいため、収入向上や単価アップが期待されます。プロクラウドワーカーの認定基準は2018年1月に変更があり、2019年8月現在、下記6つの認定基準を満たす必要があります。

  1.  納品完了率(固定報酬制) 90%以上(過去1年間): マイルストーン払いも納品と見做す。
  2.  総合評価 4.8以上(過去累計)
  3.  獲得報酬額 月間200位以内(過去1年間で1回以上): エンジニア部門のみ、全体数が少ないため「100位以内」を認定対象
  4.  コミュニケーション評価 4.8以上(過去累計): 評価における「コミュニケーション」項目の平均値
  5.  プロフィール&自己PR 入力済(過去1年間): メンバー情報編集ページにおける、自己PR欄へ入力済であること

プロクラウドワーカ-制度の詳細については、以下を参照下さい。

プロクラウドワーカー制度(クラウドワークスのサイトへ)

フリーランスライフサポート

 クラウドワークスにはフリーランスライフサポートがあります。フリーランスライフサポートでは、以下の3つのサービスを提供しています。

  1.  お仕事サポート: フリーランスの方が気になる確定申告から法律相談など、仕事をする上で役に立つサポートが行われています。
  2.  スキルアップ支援: フリーランスのスキルアップのためのセミナー・勉強会が定期的に開催されており、仕事の幅を広げるための支援が行われています
  3.  福利厚生・ライフサポート: トラベル・レジャーなど日本全国23万を超える施設を割引で利用できる福利厚生サービスが、クラウドワークス会員限定で提供されている(クラウドワークスでの報酬獲得額が3か月連続で3,000円を超えた方を対象に、翌々月より3ヶ月間無料で利用可能)

フリーランスライフサポート(クラウドワークスのサイトへ)

報酬が確実に支払われる仮払い方式

 仕事の開始前に、あらかじめクラウドワークスが依頼主から報酬を預かることで、納品したのに報酬が支払われないという事態を回避する方式となっています。

アフィリエイトによる紹介システム

 クラウドワークスにはアフィリエイト紹介システムがあります。ブログやホームページに掲載したバナーやリンクから無料登録が行われたり、実際に仕事の依頼や受注などの成果が出て承認されると、紹介者に報酬が支払われます仕組みとなっています。

システム利用料・振込手数料について

 クラウドワークスでは登録は無料でできますが、発注者と受注者を結ぶためのシステム手数料がかかります。システム手数料は報酬額によって変わってきます。

・システム利用料

20万円以上:報酬額の5%
10万円以上20万円以下:報酬額の10%
10万円以下:報酬額の20%
タスク形式:報酬額の20%

例えば、契約金額(税込み)が25万円の場合には、
10万円以下の部分:20,000円(報酬額の20%)
10万円以上20万円以下の部分:10,000円(報酬額の10%)
20万円以上の部分:2,500円(報酬額の5%)

の合計32,500円となり、25万円全体に対して報酬額の5%とはならず、各部分に対して決まった割合が控除される仕組みになっています。

また、報酬が確定したあと個人口座に振り込む際にさらに振込手数料がかかります。

・報酬の振込手数料

楽天銀行: 税込み100円
他行: 税込み500円

振込手数料を考えると、楽天銀行一択ですね。また、確定申告をすることになった場合にも一つ副業専用の銀行口座を開設しておくと便利です。

システム利用料金について(クラウドワークスのサイトへ)

振込手数料について(クラウドワークスのサイトへ)

「クラウドワークス」


終わりに

 ここでは、最も代表的な2つのクラウドソーシングサイトを紹介しましたが、他にも様々なサービスが存在しており、随時追加していきたいと思います。また政府の働き方改革における一環として、クラウドソーシングを「働く場所も時間も自由な柔軟な働き方」として推進する一方で、フリーランスは「個人事業主」として最低賃金等が保証されておらず、不当に低い報酬などの課題も生じています。これらの課題を解決するためには法整備も必要になってくると思います。この点については別途、私見を述べたいと思います。

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