脂質異常症とは?予防と改善
数年前の健康診断から、脂質異常症と診断されるようになりました。
脂質異常症には自覚症状がなく、心筋梗塞や脳卒中の発生リスクが高まるとのことで、脂質異常症とその予防・改善について調べてみました。
1.脂質異常症とは?
脂質異常症とは、血液中にふくまれるコレステロールや中性脂肪(トリグリセライド)などの脂質が、一定基準よりも多い状態のことで、以前は高脂血症ともいわれていたようです。血液中に余分な脂質が多くなると、動脈硬化を起こしやすくなり、心筋梗塞や脳卒中などのリスクが高くなります。
2.脂質異常症の診断基準とタイプ分け
- 脂質異常症の診断基準値はスクリーニングのためのものであり、薬物療法を開始する
ための値ではない。
- 空腹時採血を原則とする。
( 10~12時間以上の絶食を「空腹時」とする。ただし、水やお茶などカロリーのない水
分の摂取は可とする。)
LDLコレステロール
(LDL-C)
140mg/dL以上高LDLコレステロール血症
120~139mg/dL 境界域高LDLコレステロール血症 注1
HDLコレステロール
(HDL-C) 40mg/dL未満低HDLコレステロール血症
トリグリセライド
(TG) 150mg/dL以上高トリグリセライド血症
(出典:(日本動脈硬化学会「動脈硬化性疾患予防ガイドライン」2012年版より))
私の場合は、LDLコレステロール値が153 mg/dLですので、高LDLコレステロール血症に分類されるようです。
3.脂質異常症の予防・改善
脂質異常症の予防には食生活の改善、適度な運動など、言うなれば万病に対する予防と変わらないようです。
(1)動物性脂肪を控えめに、新鮮な青魚を積極的に取る
動物性脂肪(特に肉類)を控えめにして、代わりに脂質が少ない主食の穀物類(ご飯・パン類など)をきちんと食べると良いようです。また動物性脂肪でも、青魚(サバ、イワシ、サンマなど)に特に多く含まれるEPA(イコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)などの不飽和脂肪酸には、悪玉(LDL)コレステロールを減らす働きがあるため、おかずに魚を積極的にとり入れることで予防・改善につながるようです。
(2)植物性タンパク質と食物繊維を積極的に取る
大豆類などの植物性タンパク質には、血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす働きがあるようです。また食物繊維(特に水溶性)には、コレステロールや中性脂肪が腸内で吸収されるのを妨げる働きがあり、野菜類、豆類、海藻類などが水溶性の食物繊維を多く含むようです。
私は、めかぶ納豆を定期的に食べるようにして改善を試みていますが、結果については追って報告できればと思います。
(3)喫煙せずに適度な運動を心掛ける
タバコは善玉(HDL)コレステロールを減らし、悪玉(LDL)コレステロールの酸化を促進するようです。また適度の運動をすることで、善玉(HDL)コレステロールを増やすことができるようです。私は元々、喫煙していなかったため、週末に水泳を始めました。
数か月後には再度、血液検査の予定があるため、結果についていずれ報告できればと思います。